第6 管理組合の総会

12  管理組合の集会中心主義というのは何ですか。

 

1.総会という名前の集会

    通常、管理組合総会と呼び習わしておりますけれども、法律用語としては集会です。区分所有法という法律があって、そこでは集会という言葉しか使われていません。一般には総会、正確にいうと管理組合総会と呼んでいますが、同じ意味です。

 

  2.集会中心主義

    この集会を中心にして管理組合を運営するということが、法律の決まりにおいて全体的な構造になっています。これは集会中心主義という言葉で表わされます。管理組合は集会で決めたことによって動かすという仕組みになっているわけです。つまり集会というのは、人が集まっていろいろ議論して何かを決める。それが大切なんだということです。ですから、書類さえ出来あがっていればそれでよいということではないんだ、ということなのです。集まって議論すれば、おのずと一番いい結論に達するはずだという考え方が、基礎になっています。そういう考え方に基づいて総会(集会)のことが法律で決められています。

 

  3.多数決

    総会で話し合って、それでも異論が残るときは、最後の採決では多数決で決めます。反対意見の人がいてもその意見は切り捨てられますが、それは集会という会議の場で意見をたたかわせたのであればこそ、最後に少数意見を否定することもやむを得ないということなのです。

 


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